
【昭和町】小中学生の熱中症 危険なサイン・対処法・予防のポイント | 部活・学校生活での注意点
昭和町で子育て中の保護者の皆様、そして町内の小中学生の皆さんへ。
日差しが強くなり、気温もぐんぐん上がる季節になりました。学校のグラウンド、体育館、公園での遊び、部活動など、体を動かす機会も多いと思いますが、暑い中での活動には**「熱中症」**のリスクが伴います。特に、甲府盆地にある昭和町は夏場の気温が上がりやすいため、より一層の注意が必要です。
「少しくらい大丈夫」「友達も頑張ってるから」と無理をしてしまうこともあるかもしれません。しかし、熱中症は、軽い症状だと思っていても急に悪化したり、場合によっては命に関わることもある危険な状態です。この記事では、昭和町の小中学生や保護者の皆様が、熱中症を正しく理解し、自分や周りの人を守るための知識(サインの見分け方、正しい対処法、効果的な予防策)を詳しく解説します。
【!】もしもの時に備えて:緊急連絡先・相談窓口
- お子さん(〜中学生)の急な病気やケガで迷ったら (夜間・休日等)
-
#8000← タップ発信
(小児救急電話相談)
【相談時間】平日 19:00~翌朝7:00 / 土曜 15:00~翌朝7:00 / 日祝 9:00~翌朝7:00
※プッシュ回線・携帯電話から。繋がらない場合は 055-226-3369 へ。
【相談内容】発熱、下痢、嘔吐、ひきつけなど夜間の急な病気に関する相談(※慢性疾患や育児相談などはご遠慮ください) - 救急車を呼ぶか迷ったら (大人も子供もOK)
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#7119← タップ発信
(救急安心センターやまなし)
【対応時間】24時間365日 ← いつでも相談OK!
(055-223-1418 IP電話等からもこちら)
相談の結果、受診可能な医療機関の案内も受けられます。 - 夜間・休日に受診できる小児初期救急施設
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【甲府市周辺・昭和町からも近い施設】
小児初期救急医療センター (甲府市幸町14-6)
電話: 055-226-3399← タップ発信
【診療時間】平日 19:00~翌朝7:00 / 土曜 15:00~翌朝7:00 / 日祝 9:00~翌朝7:00【富士・東部地域の方はこちらも】
富士・東部小児初期救急医療センター (富士吉田市下吉田)
【診療時間】平日 20:00~0:00 / 土曜 15:00~0:00 / 休日 9:00~0:00
(※富士・東部センターの電話番号は、山梨県の公式サイト等で最新情報をご確認ください)【重要】上記時間外でも対応可能な病院を紹介してもらえる場合があります。いずれの場合も、必ず事前に電話で状況を伝え、受け入れ可能か確認してから受診してください。
- 救急当番を担当する主な病院(昭和町周辺 / 二次救急)
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休日や夜間の入院を必要とするような重症な場合に、昭和町や近隣の病院が当番制で対応しています。
【超重要】当番は日によって変わります! 必ず事前に#7119や各病院に電話で確認してください。
(※昭和町周辺の当番病院については、#7119等でお問い合わせください) - 明らかに緊急性が高い場合
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119番← タップ発信
(救急車)
意識がない、けいれんが続く、呼吸困難などの場合はためらわずに直接119番へ連絡してください。
自分で気づける? 周りも気づいてあげよう!小中学生の熱中症サイン
小学生や中学生は、自分の体調変化を言葉で表現できるようになりますが、活動に熱中するとつい無理をしがちです。「このくらい平気」「休んだら迷惑がかかるかも」そんな気持ちが、危険なサインを見逃すことにつながる場合もあります。自分自身の感覚を大切にするとともに、周りの友達の様子にも気を配りましょう。
【熱中症のサイン(軽度〜中等度):すぐに休憩・対処が必要!】
- めまい・立ちくらみ:「クラっとする」「目の前が少し暗くなる」感じ。
- 顔のほてり:顔が異常に熱く感じる。
- 筋肉の痛み・こむら返り:「足がつる」のが代表的。筋肉が勝手にピクピクけいれんすることもあります。
- 体のだるさ・倦怠感:「なんだかすごく疲れた」「体が重くて動きたくない」と感じる。
- 吐き気・嘔吐:「気持ち悪い」「吐きそう」または実際に吐いてしまう。
- 頭痛:「ズキズキする」「ガンガンする」ような頭の痛み。
- 汗のかき方の異常:尋常じゃないくらい大量の汗が出る、または逆に暑いのに全く汗をかいていない。
- 集中力・判断力の低下:ぼーっとしてしまう、先生やコーチの話が頭に入らない、簡単なミスが増える。
【熱中症のサイン(重症):ためらわず救急車!周りの大人にすぐ知らせる!】
- 意識がない・呼びかけへの反応がおかしい:名前を呼んでも反応が鈍い、返事がない、朦朧としている、意味不明なことを言う。
- けいれん(ひきつけ):体の一部または全身がガクガクと震える。
- 体が異常に熱い(高体温):触ると火のように熱い。
- 自分で水分が補給できない:ぐったりして水が飲めない、または飲んでもすぐに吐いてしまう。
- まっすぐ歩けない、立てない
これらのサインはあくまで目安です。「いつもと違う」「何かおかしい」と感じたら、軽い症状でも早めに対処することが大切です。特に重症のサインが見られたら、命に関わる危険な状態です。すぐに周りの大人に知らせ、119番通報を依頼してください。
(参考:環境省 熱中症予防情報サイト:熱中症の症状 など ※リンク先をご確認ください)
「もしかして熱中症かも?」と思ったら… すぐに応急処置!
自分や友達が熱中症かもしれないと感じたら、絶対に無理をせず、すぐに行動しましょう。周りの大人にもすぐに知らせることが大切です。基本的な応急処置は以下の通りです。
- 涼しい場所へ避難!:すぐに活動を中止し、直射日光の当たらない風通しの良い日陰や、できれば**エアコンが効いている涼しい室内**(保健室、近くの建物、車の中など)へ移動します。
- 衣服をゆるめて、体を冷やす!:服のボタンやベルトを緩め、靴下を脱ぐなどして、体から熱が逃げやすいようにします。**濡らしたタオルやハンカチ**で全身を拭いたり、**冷たいペットボトルや氷のう(タオルで包む)、保冷剤**などを、**首の付け根(両側)、脇の下、足の付け根(太ももの内側)**など、太い血管が通っている場所に当てて、体温を効率的に下げます。うちわや下敷きなどで扇いで風を送ると、気化熱でさらに体温が下がりやすくなります。
- 水分・塩分を補給!:意識がはっきりしていて、吐き気がなく、自分で飲める状態であれば、**冷たいスポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)**を少しずつ、こまめに飲ませましょう。汗で失われた水分と塩分(ナトリウムなど)を補給することが重要です。麦茶や水だけでは塩分が不足することがあるので注意が必要です。
- 安静にして様子を見る:涼しい場所で楽な姿勢で休み、回復するまで様子を見ます。症状が改善しない、悪化する場合、または意識がおかしいなど重症のサインが見られる場合は、ためらわずに医療機関を受診するか、119番を呼びましょう。
【重要!】 意識がない、呼びかけへの反応がおかしい、自分で水分を飲めない、けいれんしているなどの場合は、**絶対に無理に水分を飲ませようとせず、すぐに119番で救急車を呼んでください!**
(参考:厚生労働省 熱中症が疑われる場合の対処法 など ※リンク先をご確認ください)
【参考】昭和町で小児科診療を行っているクリニック・病院の例
以下は、昭和町内にある小児科を含むクリニック・病院のリストです。(ご提供いただいたデータを元に作成しました。最新の情報や詳細、予約の要否等は必ず各医療機関にご確認ください。)
← 表は左右にスクロールできます →
病院名 | 電話番号 | 住所 | 診療時間 | 診療科目 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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医療法人社団仁勇会 あいのた内科消化器科クリニック | 055-240-7110 | 山梨県中巨摩郡昭和町西条1481-2 | 内科, 放射線科, 小児科, 消化器内科 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医療法人社団健輝会 げんきキッズクリニック | 055-268-5599 | 山梨県中巨摩郡昭和町河東中島748-1 |
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アレルギー科, 小児科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北原内科クリニック | 055-268-7020 | 山梨県中巨摩郡昭和町西条5003-2 |
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小児科, 消化器内科, 内科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まつしたこどもクリニック | 055-269-6711 | 山梨県中巨摩郡昭和町清水新居1278-3スペースブロス 2F |
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小児科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
こどもクリニックぷぅ やない小児科 | 055-268-0871 | 山梨県中巨摩郡昭和町押越73-1 |
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アレルギー科, 小児科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大塚医院 | 055-275-4164 | 山梨県中巨摩郡昭和町紙漉阿原216-4 |
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小児科, 内科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
森川医院 | 055-275-2070 | 山梨県中巨摩郡昭和町河東中島1903 |
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小児科, 脳神経内科, 内科, アレルギー科 |
夜間・休日のサインに気づいたら? #8000への相談を
「夜中に体が熱いみたい…」「休日にぐったりしているけど、どうしよう…」 昭和町でも、夜間や休日に小中学生の体調で判断に迷った際、#8000(小児救急電話相談)で看護師等に相談することが可能です。(受付時間は冒頭参照)
特に以下のような場合は、#8000の受付時間内であれば、一人で悩まず相談してみることをお勧めします。
- 熱中症が疑われる症状(めまい、吐き気、頭痛、だるさ等)がある場合
- 水分をあまり受け付けない、または嘔吐してしまう場合
- 応急処置をしても、本人のつらそうな様子が変わらない、または悪化する場合
- 保護者として、または本人が、どのように対処すれば良いか判断に迷う、強い不安を感じる場合
【重要】ためらわずに医療機関へ!緊急性の高いサイン
以下の症状が見られる場合は、重症化している可能性があります。#8000や#7119に相談しつつも、速やかな医療機関の受診、場合によっては**ためらわずに119番で救急車を呼ぶ**ことを検討してください。
- 呼びかけに反応がない、意識がおかしい(朦朧としている、意味不明なことを言うなど)
- けいれん(ひきつけ)を起こしている
- 自分で水分が補給できない
- 体が異常に熱い(高体温)
- まっすぐ歩けない、立てない
- 繰り返し嘔吐して、ぐったりしている
近隣市にはなりますが、甲府市内には「**小児初期救急医療センター**(甲府市幸町14-6 / 電話: 055-226-3399 ※要事前連絡)」があり、夜間・休日の小児初期救急に対応しています。緊急性の高い症状の場合、こちらの利用も選択肢となります。(ただし、極めて緊急の場合は119番が優先されます)
昭和町の環境も考慮した「小中学生の熱中症予防策」
熱中症は、適切な対策で予防することが可能です。商業施設なども多く、人の行き来がある昭和町ですが、夏場は特にアスファルトの照り返しなどで気温以上に暑く感じられることもあります。学校生活や部活動、友人との外出など、活動量が増える小中学生は特に以下の点に注意しましょう。(環境省やスポーツ庁などの情報を参考にしています)
- こまめな水分・塩分補給: 喉が渇く前に、15〜20分に1回程度を目安に水分を摂る習慣をつけましょう。特に運動中は、汗で失われる塩分も補給できるスポーツドリンクや経口補水液が効果的です。マイボトル(水筒)を常に持ち歩き、いつでも飲めるようにしておきましょう。
- 休憩をしっかりとる: 暑い中での活動は、無理は禁物です。30分に1回程度は必ず涼しい場所で休憩を取りましょう。体育や部活動では、指導者の指示に従うだけでなく、自分自身で「少しきついな」「頭が痛いかも」と感じたら、勇気を出して自分から休憩を申し出ることが非常に大切です。
- 適切な服装と装備: 服は、汗をよく吸い、乾きやすい**通気性・吸湿性・速乾性**の高い素材(綿やポリエステルなど)を選びましょう。色は熱を吸収しにくい**白や淡い色**がおすすめです。屋外では**帽子**を必ずかぶり、首の後ろをガードできるタイプや、**冷却タオル**なども活用しましょう。
- 暑さを避ける工夫:
- 日差しが最も強い時間帯(午前10時〜午後2時頃)の激しい運動や長時間の外出はできるだけ避けましょう。
- 登下校時も、なるべく**日陰を選んで歩く**、帽子をかぶる、日傘を使うなどの工夫を。
- 室内でも油断は禁物。**エアコンや扇風機**を適切に使い、室温が上がりすぎないようにしましょう(目安:28℃以下)。
- **車内は短時間でも非常に高温**になります。絶対に車内に子どもだけで残さないでください。
- 暑さに体を慣らす(暑熱順化): 急に暑くなった時期や、梅雨明けなどは体が暑さに慣れていません。本格的な夏が来る前から、やや暑い環境で軽い運動を短時間から始め、徐々に時間や強度を上げていくことで、汗をかきやすく、体温が上がりにくい体(暑熱順化)になります。
- 睡眠と食事: 睡眠不足や朝食抜きは、熱中症のリスクを高めます。毎日**十分な睡眠**をとり、**バランスの取れた食事**(特に朝食!)をしっかり食べることも、暑さに負けない体を作る基本です。
- 周りとの声かけ: 自分だけでなく、**友達やチームメイトの様子**にも気を配りましょう。「顔が赤いよ」「大丈夫?」「少し休んだら?」など、お互いに声をかけあうことで、熱中症の早期発見・早期対応につながります。
(参考:スポーツ庁「学校における熱中症対策」、環境省 熱中症予防情報サイト など ※リンク先をご確認ください)
まとめ
小学生・中学生になると活動範囲も広がり、自分で判断する場面も増えますが、まだまだ体調管理は大人のサポートも必要です。昭和町での学校生活やスポーツ、友人との時間を安全に楽しむために、熱中症の危険性を理解し、正しい知識を身につけ、日頃から「自分ごと」として予防を心がけることが何よりも大切です。
そして、もしもの時、自分や友達の体調がおかしいと感じたら、決して我慢したり、させたりせず、すぐに周りの大人に知らせ、この記事で紹介した応急処置を行いましょう。判断に迷う場合は#8000や#7119に相談し、緊急性が高いと感じられる場合には、ためらわずに119番を利用してください。
【ご注意】この記事は、小中学生の熱中症に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合や悪化する場合、ご心配な点がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。この記事の情報は2025年4月現在のものです。公的なガイドライン等は変更される可能性があります。テーブル内の病院情報はご提供いただいたデータに基づいています(最新情報は各医療機関にご確認ください)。
