熱中症・救急相談に関する よくあるご質問 (FAQ)
Q1. 赤ちゃんと大人で、熱中症のなりやすさや症状は違いますか?
はい、異なります。赤ちゃんや小さなお子さんは、大人に比べて体温調節機能が未熟で、体内の水分量も多いため、熱中症になりやすく、重症化しやすい傾向があります。
また、自分で「暑い」「喉が渇いた」「気分が悪い」などをうまく伝えられないため、周りの大人が顔色、機嫌、汗のかき方、おしっこの状態などを注意深く観察し、サインに早く気づいてあげることが非常に重要です。(詳しくは関連記事の「赤ちゃんが出す熱中症のサイン」をご参照ください)
Q2. 熱中症が疑われる時、まず何をすればいいですか?
まず、すぐに涼しい場所へ移動することが最優先です。エアコンの効いた室内や、風通しの良い日陰に移りましょう。
次に、衣服を緩めて体を楽にし、濡れタオルや保冷剤などで**体を冷やします**(特に首の付け根、脇の下、足の付け根)。
そして、意識がはっきりしていれば、**水分と塩分を補給**させましょう。乳幼児なら母乳やミルク、湯冷まし、ベビー用イオン飲料、少し大きいお子さんならスポーツドリンクや経口補水液などが適しています。
これらの応急処置をしても改善しない場合や、意識がおかしいなど重症のサインが見られる場合は、ためらわずに医療機関を受診するか、119番を呼んでください。
Q3. 水分補給は、水やお茶だけではダメですか?
普段の水分補給であれば水やお茶でも十分ですが、たくさん汗をかいた後や、熱中症が疑われる状況では、**汗と一緒に失われた塩分(ナトリウムなど)も補給**することが重要です。
水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度が薄まってしまい、かえって体調を悪化させる可能性(水中毒)もあります。そのため、スポーツドリンクや経口補水液など、塩分が含まれた飲み物が推奨されます。特に脱水症状が進んでいる場合は、経口補水液が効果的とされています。
(参考:厚生労働省「熱中症予防のために」)
Q4. #8000 と #7119 はどう使い分ければいいですか?
どちらも緊急時の相談窓口ですが、主な対象が異なります。
- #8000(小児救急電話相談): 主に**15歳未満のお子さん**の夜間・休日の急な病気やケガについて、「病院へ行くべきか」「家でどう対処すればいいか」などを看護師等に相談できます。受付時間に制限があります。
- #7119(救急安心センターやまなし): **大人も含め、年齢に関わらず**、急な病気やケガで「救急車を呼ぶべきか」「応急処置はどうすればいいか」などを医師や看護師等に相談できます。**24時間365日対応**しており、受診可能な医療機関の案内もしてくれます。
お子さんの夜間の急病でまず相談したい場合は#8000、救急車を呼ぶか迷うような状況(大人も子供も)や、#8000の時間外の場合は#7119、と考えると分かりやすいかもしれません。
Q5. 夜間や休日に診てくれる病院(小児科)はどうやって探せばいいですか?
まず、かかりつけの小児科医がいる場合は、診療時間外の対応について事前に確認しておくのが一番です。
それが難しい場合、以下の方法があります。
- **#7119に電話相談する**: 24時間対応で、状況に応じて受診可能な医療機関を案内してくれます。
- **小児初期救急医療センターを利用する**: 甲府市と富士吉田市にあり、夜間・休日の初期対応を行っています。(連絡先や時間は関連記事の緊急連絡先ボックス参照。必ず事前連絡を)
- **地域の救急医療情報センターや消防本部に問い合わせる**: 地域の救急当番病院を確認できます。(例:山梨県救急医療情報センター `055-224-4199`)
いずれの場合も、必ず事前に電話で連絡し、受け入れ可能か、現在の状況などを確認してから受診するようにしましょう。
Q6. 甲府市内で救急科のある主な総合病院は?
甲府市内には救急科を持つ総合病院があります。以下はその一部ですが、**小児科の救急対応が可能か、現在の受け入れ状況は必ず事前に電話でご確認ください。** また、これらの病院は重症患者の対応が優先される場合があります。
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山梨県立中央病院
住所: 甲府市富士見一丁目1-1
電話: 055-253-7111 -
市立甲府病院
住所: 甲府市増坪町366
電話: 055-244-1111 -
(社)甲府市医師会救急医療センター
住所: 甲府市幸町14-6
電話: 055-228-8230
※こちらは夜間・休日の初期救急が中心です。
繰り返しになりますが、受診前には必ず電話での確認をお願いします。