夏が近づくにつれ、山梨県内でも気温・湿度が上昇し、赤ちゃんの熱中症リスクが高まっています。
特に体温調整が未熟な赤ちゃんは、わずかな環境変化でも体調を崩すことがあり、早めの対策が重要です。
この記事では、山梨県で子育て中のご家庭に向け、赤ちゃんの熱中症を防ぐための具体策と、もしものときの行動指針をまとめました。
目次
山梨県の気候特徴と赤ちゃんの熱中症リスク
山梨県は内陸性気候のため、夏場は非常に暑くなり、最高気温が35℃を超える猛暑日も珍しくありません。
また、盆地特有の湿度の高さにより、体感温度が高くなりやすい傾向があります。
赤ちゃんは
- 体温調節機能が未熟
- 体重あたりの水分量が多い
- 発汗量に比べて自覚症状が出にくい
といった特徴があり、大人以上に熱中症になりやすい存在です。
赤ちゃんの熱中症予防|基本対策5つ
- 服装:通気性・吸湿性に優れた素材を選び、汗をかいたらこまめに着替えを。
- 室内環境:エアコンや扇風機を適切に利用し、室温28℃以下、湿度50〜60%を目安に。
- 外出時:日差しの強い時間帯(10時〜15時)を避け、帽子や日傘を活用。ベビーカーの地面付近温度にも注意。
- 水分補給:喉が渇く前に、母乳・ミルク・湯冷ましなどを定期的に与えましょう。
- 車内放置厳禁:たとえ数分でも、車内に赤ちゃんを残さないでください。
こんなサインは要注意|赤ちゃんの熱中症症状
- 顔が赤く、熱っぽい
- ぐったりして反応が鈍い
- 呼吸が荒い・苦しそう
- 水分を受け付けない
- 尿が極端に少ない、濃い色になる
これらの症状が見られたら、速やかに涼しい場所に移動し、衣服を緩め、冷却・水分補給を行いましょう。
夜間・休日に迷ったら|#8000と#7119を活用しよう
夜間や休日に赤ちゃんの体調が心配な場合は、ためらわずに相談窓口を活用してください。
📞 #8000(小児救急電話相談)
- 対象:15歳未満の子ども
- 受付時間:
- 平日・土曜:18時~翌朝8時
- 日曜・祝日:朝8時~翌朝8時(24時間対応)
- 内容:看護師や医師が体調相談・受診の目安をアドバイスしてくれます。
📞 #7119(救急安心センター)
- 対象:全年齢
- 受付時間:24時間
- 内容:緊急性の有無を看護師等が判断、必要に応じて救急搬送を案内。
迷ったときは一人で抱え込まず、まずは相談しましょう!
ためらわず医療機関・119番へ|緊急サイン一覧
- 意識がもうろう、反応が鈍い
- けいれん(ひきつけ)を起こしている
- 呼吸が苦しそう、止まりそう
- 水分が全く取れない
- 繰り返し嘔吐している
これらは緊急対応が必要なサインです。迷わず救急車(119番)を呼びましょう。
山梨県内の夜間小児救急対応先(参考)
- 甲府市 小児初期救急医療センター(甲府市幸町)
📞 055-226-3399 ※事前連絡推奨 - 富士・東部小児初期救急医療センター
※緊急性が高い場合は、直接119番通報を!
まとめ|小さな変化に気づき、早めに動こう
赤ちゃんは自ら危険を訴えることができません。
だからこそ、大人が小さな変化に敏感になり、適切な行動を取ることが、命を守るカギになります。
日常的な熱中症予防と、もしものときの迅速な対応を心がけ、
家族みんなで、安心して夏を迎えましょう。
【ご注意】
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医師の診断や治療に代わるものではありません。
体調に不安がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。
(情報は2025年4月現在のものです)